宮原中学校の中庭には,学校のシンボルとも呼べる大きなフェニックスの樹が植えられており,本校の教育テーマとも関連されています。

■フェニックスの樹とは?


フェニックスの樹:

 ヤシ科ナツメヤシ亜科ナツメヤシ属の総称。属名は,ギリシア語であるphenixに由来します。phenixは不死鳥,鳳凰の意味もあります。幹は単一のものあるいは株立ちのものなど各種あり,高低もさまざまです。幹には葉柄基と繊維網が長く固着し,徐々に脱落し幹肌に波状の環紋又は角状の突起が残ります。葉は光沢のある緑色又は半光沢の灰色,披針系で全裂します。小葉羽片は内向きのV字状で,本属とクジャクヤシ属だけにみられる特殊な羽状葉です。

フェニックス(Phenix):

 古代エジプトの想像上の鳥で,不死鳥と訳されます。フェニックスはアラビア又はフェニキアに住み,史実タキトゥスによれば,500年毎に太陽の都ヘリエポリスを訪れ,生命の終わりが近づくと香木を山と重ねて火をつけ,自らを焼き,たえなる歌声とともに死に至るといわれています。そしてその灰の中から蘇るのが次代のフェニックスであり,同時に二羽のフェニックスはこの世に存在しません。

 ギリシア語のフォイーニックスは,フェニキア,紫,ナツメヤシの三つの意味を持ちます。そこで,生地はフェニキア,王者の色としての紫の色を身にまとうといい,勝者のシンボルとしてのナツメヤシと同一視されます。

■学校教育目標との関連

 まず,フェニックスの"不死鳥"という名に"自らが生きるたくましさ"を,生命の終わりに香木を山と重ねて火をつけ,自らを焼くという側面に"思いやり,奉仕"の心を,また多国で知られる知名度には"国際的"な存在感を関連づけています。

 そして,フェニックスの樹自身には,しっかりはった根の上に直立して着生する所に"地域に根ざす"という地域性を,更に葉が披針形で全裂する所は"情報網"をイメージして関連づけています。


 ■フェニックス賞

 宮原中学校の生徒で,学校や地域などみんなのために頑張った人を表彰します。